時は17世紀。30年戦争のときに、ローテンブルクを占領した将軍が、抵抗した市参事委員たちを斬首刑にしようとしたそうです。 ところが、ワインをすすめられて上機嫌になった将軍は、大ジョッキを手に「これを飲み干せるものがいれば斬首は許してやる」と言いました。そこで出てきたのがローテンブルクの市長!なんとこの市長、3リットルあまりのワインを一気に飲み干してしまいました。このおかげで、議員たちは刑を免れたということです。 それからというものの、この市長は一躍英雄となり、「マイスター・トゥルンク」(マイスターは市長、トゥルンクは飲酒の意)として、今でも語り継がれています。ローテンブルクでは、この話をネタに盛大なお祭りが行われているようです。 <参考文献>「ワールドガイド・ドイツ'02〜'03」(JTB) |