二日目の朝。前の日早く寝たのと、時差があるのとで、早く目覚める。時刻はまだ六時前だ。日本ではもうお昼過ぎといったところか。 ホテルの朝食を食べにいく。その朝食の豪華なことといったら! 外はかりかり、中はふわふわの焼きたてパン。穴のあいたチーズ・なめらかな下ざわりのハム。濃厚なミルクにシリアル。今までこんなおいしい朝食があったろうか。うまい。うまい!調子にのった(?)魔津藻は、普段飲まないコーヒーまで飲んでしまう。 朝食が済み、出発までは自由行動になる。魔津藻らは、昨日やりそびれた町の探索に繰り出した。外はびっくりするほど寒い。もうすぐ三月だというに、気温は2,3度であろうか。思わず帽子(100円ショップで買ったやつ)をかぶる。 とりあえず、ネッカー河の近くまで歩いてみることにする。天気はあまりよくなく、薄暗い霧が出ていたが、それが逆に町全体を幻想的な感じにしている。橋から見える町並みは、趣があって非常に美しい。そこで写真をとってみる。 そこからさらに遠くへ歩いてみるが、何もないので引き返し、城を探してみることに。それにしても、すれ違う人みんな、大きい。 昨日もらった地図を頼りにハイデルベルク城のありか(?)を探るのだが、どうもいまいちよくわからず、寒いのもあいまって結局断念することに・・。ああ・・・有名な学生牢も見てみたかったのだが・・・いたしかたない。 仕方なく、ホテルの近くに戻ってきて、近辺を探索することに。TRIXはついでに家に国際電話をかけている。結局魔津藻は、家に帰る日まで電話をかけることはなかった。だいたい国際電話高いし。話すこともないし(笑)。それにしてもTRIXはほぼ毎日かけつづけていたなあ。まめだなあ。 土産を求めてモールへ入る。ジャスコやイトーヨーカドーに似たコンセプトだが、やはり小さい。売っているものは、だいたい日本と同じ。洋服がうん十ユーロ。まあ、妥当な値段か。 文房具も見てみるが、心に訴えかけるものがないので買わない。フラフラしているうちに、集合時刻が迫ってしまい、ホテルに戻ることに。 いよいよ出発。意外に手荷物が多いことに気づく。水やら、オレンジジュースやらを空港で買った袋に詰め込んでしまう。ここから、この袋は大活躍することになる。ハイデルベルクの思い出に、ホテルの受付で絵葉書(30セント)を買う。おじさんに「ドライスィヒ(30)」と言い、昨日の目標達成!!満足して、バスに乗り込む。 バスで、ガイドさんに「昨日お城に行かなかった」と話したら驚かれ、急きょバスの中から見せてもらうことになった。古めかしくて威厳のある、写真どおりの古城である。古びた感じが趣を出している。 この日は、古城街道をつたってロマンチック街道に突入、ローテンブルクへと向かう。河沿いをバスで進み、初めて見るドイツの町並み。ほう、これがドイツの町並みか・・・。ゲームのネタ(自作RPG)に使えそうなものは・・・と考えつつ(笑)。RPG二作目のイメージには、やはりドイツが合っている。 しばらくすると、写真ポイントに到着。尖塔の教会、城(名前は忘れた)、そして取材ついでに河も撮る。ちょうどそのとき、船も通っていったのである。 現地の人ともたくさん写真を撮りたいな〜と考えていた魔津藻。ふと見ると、同じツアーの人たちが運転手さんと写真を撮っている!!我も我もとみんなが殺到。我々もついでに撮ってもらう。運転手さん、若い女の子たちに囲まれてさぞかしウハウハ気分だっただろうな・・(笑)。 さて、いよいよローテンブルクに到着!!そこは、城壁に囲まれたかわいらしいおとぎの国であった。 |
2月25日未明、起床。タイムテーブルだけでも作っておけばよかったなあ。今度旅行に行くときはメモくらいしておこう。 ホテルの朝ごはんはおいしかった。 生ハム(あえて一番目)、チーズ、雑穀シリアル(?)、ミルク、そしてパン。ついでにコーヒーも。特に雑穀シリアルは歯ごたえがあっておいしくヘルシー。おかわりをするとあごが痛くなってしまった。パンもおいしかったし、何よりハム、生ハム、生ハム。正直これまでハムと呼ばれる状態の肉は、肉の中ではあまり好きなほうではなかったけれど、こっちのハムはうまい。特に生ハムが。やわらかくて美味〜〜。日本でもスーパーなどでドイツの生ハムが変えたら良いのにな。雑穀シリアルも。 朝食の後はホテルの周辺を散策。やはり寒い。冬だしドイツ(最南端でも緯度は北海道より高い)だし。ニットの帽子を深くかぶり、マフラーをしっかり巻いて出発。 まずはネッカー川のほうへ進む。路面電車の路線がある大きな道沿いに進んで、横断歩道を渡る。ドイツの信号は赤になる前に点滅しないで一瞬で赤になるのでスリル満点だ。ネッカー川の近くに来た所で川を背景に2・3枚記念撮影。ドイツは水上交通が盛んなようで、屋形船のようなものが写真に写っている。 そしてネッカー川に架かる橋を渡る。と、橋の欄干の上にちょこんと謎の物体が乗っているのが目に入った。それはなんと、りんごの残骸であった。しかも、まるかじりした後の。漫画に出てくるような。芯だけ残っているあれ。それが無造作に欄干の上に放置されていたのだ。その後も他の場所で何回か見たので、どうもドイツにはりんごを食べ歩きする習慣があるようです。 帰国してから、ヨーロッパだかアメリカだかに留学したことがある人に聞いた話では、その人の留学先では、カバンの中に果物を放り込んで出かけて、軽食として食べるということが普通に行われていたそうなので、あれもそんな軽食の慣れの果てだったのかもしれない。 橋を渡ると商店街のような通りに出た。朝早いので、ほとんどの店は閉まっているし人通りもそう多くはない。しかし可愛らしい町並みだ。しばらく進んで、その後引き返して、今度は同じ大きな道に沿って反対方向に進む。やはりたいていの店は閉まっているのでまたまた引き返す。 ホテルの近くまで引き返すと、近くのショッピングモールが開店したので突入。日本の大型スーパーとかデパートみたいな感じだ。その1階の本屋でハイデルベルクの写真集を購入。あまり名所とか観て回れなかったしね。 ホテルに戻ってチェックアウト。部屋を出るときに、枕もとに5セントほど置いた。初めてのチップ。慣れないユーロ。ゆえにいっそ置かなければよかったとあとで赤面したような金額(10円にもならない)だ(笑)。えっちらおっちら1階まで降りてフロントでお会計。昨晩実家にかけた国際電話のお代である。毎日ではなかったがまめにかけた。そうしないと死ぬと脅さ・・・げほげほごほごほ。まあとにかくお会計をしようとするが、お釣りがない、とフロントのおじさん。え、そんなのありですか?結局、ガイドさんに一時立て替えてもらった。ホテルの前まで迎えに来てくれたバスに乗り込み、ローテンブルクに出発だ。 長い時間バスに揺られ、退屈になったTRIXは窓の外の景色をばしばし撮った。(魔津藻は温存していた。計画的だ。)赤い屋根の可愛らしい家や、川を行く船などが撮れた。そういえばネッカー川でも船を見たな。ドイツでは水運が発達しているようだ。 しばらく進んだところでいったんバスが停まった。そこで教会や城を背景に写真をとってもらった。教会の尖塔の時計は11時25分を指していた。そろそろおなかを空かせていたかもしれない。さらにバスの運転手のおじさんとも一緒に撮ってもらった。おじさん、ツアーのみんなから引っ張りだこだ。 さらに長らくバスに揺られ揺られて、着いたはローテンブルク。ぐるりと石造りの壁に囲まれた街だ。いやいや、天気は上々で本当に良かった。青い空に、赤い屋根が映える。 |