尺八の部屋


◎尺八と私◎

実は最近尺八には触れていません。
ので、このページは削ってしまおうとも思ったのですが、
せっかく作ったページであるし、尺八はいまだに割と好きなので、
一部内容を変更して今しばらく残しておくことにしました。

では御覧くださいませ。



◎尺八◎

〜尺八ってなんだろう?〜

尺八は、言わずと知れた和楽器で、竹でできた吹奏楽器です。
とはいうものの、いろんな材質の尺八が市販され、また、個人の趣味で製作されています。
(例えば、木、プラスチック、水道管などです。)
デジカメがないのでさしあたっては下図を見てイメージをつかんでいただけたらと思います。


◎図解 これが尺八だ!!◎

◎図解 これが尺八だ!!◎

この図の尺八は私の尺八をモデルに描いています。竹は自然の素材なので、個体差があります。
当然その竹から作られた尺八も大なり小なりそれぞれ異なる外観を持ちます。

とりあえず現代の標準的な一尺八寸管の共通点としては、
●長さが一尺八寸(約55センチ)、●穴が5つ(表に4つ、裏に1つ)、
●中継ぎのところで二つに分かれる、とかそんな感じでしょうか。
尺八の命、歌口の部分は琴古(きんこ)流と都山(とざん)流でちょっと形が違います。
でも、おそらく吹く分には大差ありません。
ちなみに私は琴古流です。

流派や尺八の歴史について詳しく知りたい方は、
もっと素晴らしいサイト様や書籍で学んでください。

図のほうにも書いていますが、年季が入った尺八は黒っぽいです。
椿油を表面に塗布すれば黒くなるとも聞いたことがあります。

また、尺八は乾燥に弱い楽器で、
空調の効いた乾燥した部屋にさらしておくと割れてしまうこともあるとか。
そんな尺八を椿油は乾燥から守ってくれるそうです。

どちらかといえば、尺八を保護する目的で私は椿油を塗布しています。
でも密かにいつか黒光りするような尺八になることを願っています。


◎ちょこっと尺八の歴史◎

尺八は4世紀から8世紀にかけて朝鮮半島経由で伝わってきたようです。
聖徳太子も吹いた(法隆寺古今目録抄)とか。
奈良の正倉院に尺八が保管されていますが、現在のものと違って6孔です(現在は5孔)。
現在は演奏される楽器として残ってはいませんが、
中国が発祥の地だと先生に聞いたことがあります。
ちなみに朝鮮の民族音楽を聴きにいったとき、テグムという竹の横笛の演奏がありましたが、
あの笛は尺八と関係あるのかもしれません。

最初は雅楽の楽器だった尺八ですが、いつしか雅楽の編成からはずされます。
一休禅師は尺八の名手で、琵琶法師も吹いたという説があります。
また、中世には田楽や猿楽などに用いられ、庶民の娯楽として広まります。
ちなみにこの頃は一節切(ひとよぎり)尺八という節が一つだけの尺八でした。
江戸時代中期にかけて一般大衆に浸透していたようです。

そして江戸時代後期。虚無僧尺八が登場します。
二つに分解はできませんが、かなり現在の尺八に近い形でした。
ちなみに虚無僧は禅宗の一派である普化(ふけ)宗という宗派のお坊さんです。

また、流派についてですが、江戸時代に江戸で黒沢琴古が琴古流を、
明治時代に関西で中尾都山が都山流を、
大正時代にやはり関西で上田桂山が都山流の流れをくむ上田流をそれぞれ創設しました。
吹き方自体は流派が違っても大した違いはないのですが、楽譜やその読み方が若干違うようです。





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